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2021.10.07

実は大事な会社の名前・お店の名前

 下関・北九州で税理士事務所を開業しております税理士の得丸です。今回は会社の名前やお店の名前を決める際に考えるべきポイントを記事にします。

できればやめた方が良い名前の決め方

流行の言葉が含まれている店舗名はやめた方が良い

 個人的な意見ではありますが、まず流行の言葉をお店の名前に含めるのはやめておいた方が良いです。なぜかと言いますと、流行語は必ずいつか廃れていきます。一方会社やお店は原則として未来永劫続いて行くことを目的とします。ですので、せっかく良いお店作りをしたとしても看板に掲げられている名前が流行語をもじってつけたような名前であれば流行の終わりとともに、その店舗の名前も古臭く感じられるようになります。

 ただし、業種によっては問題ない場合もあります。例えば、タピオカ店をオープンしたとします、そして事業計画上タピオカ店はタピオカの流行が終われば業態転換(バナナジュースが流行ればバナナジュース店に転換、からあげが流行ればからあげ専門店等)を予定している場合です。

 業態転換をする場合には、通常店舗の名前を変更することになりますので流行の言葉を用いて店舗名を決めても問題ありません。

横文字の会社名は注意すべき

 これは、業種にもよりますので一概にはいえませんが何となくカッコいい等の理由で横文字の会社名にするのはやめた方が良いです。なぜかと言いますと、例えば介護事業を運営している会社の名前が、「株式会社Grantz(今思いついた名前なので深い意味はありません)」と「株式会社 孫の手」であればどちらがイメージが良いかと聞かれると恐らく後者の方ではないかと思います。

 SMAPのようにSはSports、MはMusic、AはAssemble、PはPeopleなど具体的な意味が込められた横文字ならまだ良いです。ただし、その意味するところは調べてみないと分からないですので、横文字である必要性がなければ通常はあえて横文字にするメリットはありません。

良い名前のつけかたとは?

 それでは、良い名前の付け方は何かといいますと経営者の思いを端的に表現した名前が良いです。例えば、みんなが気軽におしゃべりできる大衆居酒屋を開業しようとする経営者の場合に、単純に「大衆居酒屋○○」とするよりも仮に目玉のサービスの一つに近くのお客様に一品おごるとその料金は50%OFFのサービスがあったとすると「隣に一品おごってみらんね酒場」とした方が恐らく店前を通ったお客様はどういう意味?と調べるでしょう。そして、お店の名前とサービス内容、経営者の思いが一致していると来店可能性がアップします。

 私が会社の設立から支援する場合には必ず会社名に関してなぜその名前にするのかをお伺いします。そして、横文字でその理由がカッコいいであったり名刺のデザインが良くなる等の理由の場合には、「会社はファッションではないので、カッコよさではなく伝わりやすさを重視して選ばれた方が良いですよ」とアドバイスしています。

まとめ

 今回は、会社の名前やお店の名前の付け方について記事にしましたが業種によってはあまりこだわる必要がないこともありますが、基本的には経営者の事業に対する思いを端的に表現した名前の方が良いです。特に中小零細企業が他社との違いをアピールする際に経営者の人柄や理念は大きなアピールポイントとなります。ですので、会社名や店舗名もその思いが反映されたものにした方が営業面等でもプラスに働くことになると考えられます。(流行の言葉をもじっており、相手の経営者にその名前に込めた思いを尋ねられた際にとりあえず流行っている言葉を...と答えると、薄っぺらい経営者だと思われることもありますので注意が必要です)