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2021.7.5

1年経過しても事業が軌道に乗らない場合に考えるべきポイント

 今回は起業後1年経過しても事業が軌道に乗らない場合に考えるべきポイントに関して解説いたします。本記事でも前回の記事に引き続き、事業が軌道に乗るとは、とりあえずギリギリ食べていける状況になることを言います。

起業後1年経過時点で確認すべきこと

 まずは、1年経過時点において自身のビジネスモデルを図解します。イメージとしては、下記のようなビジネスモデル図を作成します。

 次に、起業当初に想定していた数字と比較します。おそらく、集客方法で明らかに結果が出ていない項目が現れます。(場合によってはすべてうまくいっていないこともあります。)ここで、なぜ結果が出ないのかが全く見当がつかない場合には撤退やむなしの可能性が高いです。

 なぜかと言いますと、結果はともかくとして真剣に事業に向き合っている場合にはなぜ結果がでないのか思い当たる項目がいくつかあるものです。それがないとなると考えられるのは次の二つです。一つは、単純に事業に情熱がなかった。もう一つは、事業には情熱を持って取り組んでいるものの起業した市場がとんでもないレッドオーシャンで新規参入がほぼ不可能な市場(この場合には1年の間にやるべきことをすべてやりつくした状態で結果が出ない理由がわからないことはあります。)であるです。

 そして、事業が軌道に乗らない理由がある程度わかっている場合には、その理由を改善するために何が必要かが重要です。その改善を実行するために追加のコストが生じるのであれば、手元資金で足りるのか、追加融資が必要かで判断する必要があります。

 追加で融資が必要な場合には、融資が実行される確率は低い(担保がある場合は別)ため現実的に事業を継続するのは厳しいです。また、手元資金で追加コストを賄えるのであれば納得するまで事業を継続する判断もありえます。

 最後に、改善案はできるだけ第三者(プロ)の意見を聞くことをおすすめします。1年の時間があれば、おそらくこれまでもいくつかの改善を実施していると思います。それでも事業が軌道に乗らないのは自身が気づいていない隠れた改善点が潜んでいることがあります。ですので、ぜひ自身の事業と関係するプロと数字に強いプロの二人から意見を聞くと良いです。

 上記のことを踏まえたフローチャートは下記の通りです。

 もちろん、フローチャートがNoでも実際に事業を継続すれば事業が好転する場合もありますしYesでも事業が好転しないこともあります。ただし、Yesのほうが事業が好転する確率は高いです。

まとめ

 今回は1年経過しても事業が軌道に乗らない場合に考えるべきポイントに関して解説しました。そもそも1年では軌道に乗らない事業計画の場合は除きますが、起業して1年で事業が軌道に乗らない場合には撤退も選択肢の一つになりえると考えます。しかしながら自身が創めた事業を資金がショートしていないにも拘らず撤退する決断をするのは難しいです。ですので、フローチャートを一つの参考にして事業の継続か撤退かの判断に役立てていただけますと幸いです。